Vol.53:傾聴への意識

五感をフル活用した「傾聴」…

  

  

前回書きましたが、

無意識下ではやっています。

  

それを意識すれば良いのです。

  

おしまい…

  

  

と言う訳にはいかないので

もう少し追記します。

  

  

もともと製品のディテーリング時に

医師の発言を「傾聴」する様に、と

研修等で良く言われていると思います。

  

しかし、ルーチン化した業務や

業績向上へのプレッシャーの中で、

そこへの意識がほとんど「ない」のが

現実だと思います。

  

そして、製品情報の提供に終始して、

最後に「〇〇の処方をお願いします」と

医師の感情に全く触れない状況で

クロージングをして…

  

今日も良く仕事をした!

との気分に浸っています。

  

  

これでは、業績向上につながりません。

  

私は結構、「傾聴」できています!

  

と言っても、医師が話しを始めた途端に

その言葉尻をとらえて、

次は何を話そうかと頭の中で、意見の

取り纏めを始めていませんか?

  

これが始まると、

意識は頭の中の思考に集中し、

医師の言葉の大半を聴き逃すだけでなく

表情や感情、周囲の動きや雰囲気の

変化も見過ごしてしまいます。

  

  

多くの患者さんに接し「人」を診ている

医師であれば、

私たちの頭の中で起こっている変化に

気付くと思いませんか?

  

そうすると、どうなります?

医師は、「私の話を聴いていない…」と

モヤモヤした不快な気分だけが残り、

それ以上の話は聴きたくなくなる…

  

  

これ、業績が上がらない理由です。

  

  

それでは、また。

  

 

  

Eagle Heart Association

副代表  西村 卓

作成者: 西村 卓

大学院修了後、MRとして内資製薬企業に入社し、4年後に外資製薬企業に転職。  MR職としては、新人からラインマネージャーに昇格するまでの全期間で大学を担当し、東大病院は9年担当。 ラインマネージャー昇格後は、3地域で計11年の所長職を経験。 所長職の途中、1年間、本社営業戦略部門で業務も経験。 現在は医療施設の事務長として勤務しつつ、キャリアコンサルタントとしてのコンサル対応、人材育成や開発、転職サポートを行っています。

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