Vol.188:50代MRの転職事情

先日、50 代後半の MR の方から

転職先を紹介して欲しいと

相談を受けました。

  

  

条件は? と聞いたら

メーカーの MR 希望… とのこと。

  

  

多くの会社で MR 数の減少に舵を

切っている中、定年まで残り数年の

方を採用することは、まずありません。

  

  

なぜか?

  

長く MR を経験されていることで、

給与もそれなりになっています。

  

一方で、30 代前半の MR と比較して

優れている点は何? と聞かれて

即答できる事はほとんどありません。

  

  

様々な経験はプライスレスです…

なんてことも言えないでしょ!

  

  

だいたい、それぞれの経験が優れて

いるかそうでないか、

測定することができません。

  

それに、今、求められているスキルは

オンラインの活用であったり、新たな

取組みに対するスピード感ある対応

であったり…

  

  

過去の経験が活かせないことも

多くなっています。

  

  

であれば、これから先、長く会社に貢献

できる人材を選ぶのは当たり前のこと。

  

  

どうしても MR に拘って転職

したいのであれば、CSO に行く

べきだと伝えました。

  

  

CRO 各社では、多くのプロジェクトを

抱えています。

  

しかし、50 代後半の方で新規に派遣が

可能なプロジェクトは 1 割位…

  

その上、勤務地が都市圏になることは

ありませんし、給与も半減します。

   

  

それでも、自分がそこにチャレンジして

MR を続けるイメージを持てますか?

  

  

今は ”No” かもしれませんが、自身の

立ち位置が理解できるようになれば、

イメージできるようになっているはず。

    

  

それでは、また。

  

  

  

西村 卓

(S-POWER HRコンサル 代表)

作成者: 西村 卓

大学院修了後、MRとして内資製薬企業に入社し、4年後に外資製薬企業に転職。  MR職としては、新人からラインマネージャーに昇格するまでの全期間で大学を担当し、東大病院は9年担当。 ラインマネージャー昇格後は、3地域で計11年の所長職を経験。 所長職の途中、1年間、本社営業戦略部門で業務も経験。 現在は医療施設の事務長として勤務しつつ、キャリアコンサルタントとしてのコンサル対応、人材育成や開発、転職サポートを行っています。

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