Vol.228:状況変化 ②

前回の『悪い話』に続いて『いい話』。

  

  

知り合いの優秀なMRの方の話。

  

  

その方、今回の手上げで、転職を

決意され、転職活動をされています。

  

  

40代半ば、医薬品業界だけでなく

違う業界にもチャレンジされ、

複数のCSOから採用意向の打診受け、

その中の1つからは、現状と同じ年収

での条件提示もありました。

  

理系大学院卒、大学担当経験あり で

CSOのMSLにもチャレンジし、

プロジェクトの提示まで進みました。

  

  

この方、最終的には医療関連企業に

転職を決められました。

  

  

給与を含めた条件面は

CSOのMR>MSL>医療関連企業 。

  

条件面で低い企業を選んだ理由は

将来性、医薬品の情報提供活動

における限界、自己能力の客観的評価、  

チャレンジしたいとの気持ち…

  

10年後に自身が医薬品業界にいる

イメージが出来なかったとのこと。

  

  

この話のどこが『いい話』なのか?

  

  

この様な選択をする人材が出て来た

ことです。

  

  

今回の手上げに関連して、多くの

MRの方と話をしましたが、MRから

離れて、新たな環境に進むことを

決断された方は非常に少ないです。

  

  

生涯にわたるキャリアを考える上では

MRに拘ることは得策ではないことは

誰もが気付いているはず。

  

ただ、それ以外の環境への一歩を

なかなか踏み出せないでいるのです。

  

  

先陣を切って新たなキャリアに

チャレンジされる方には、

心から敬意を表したいし、

それを伝えたいと思っていて、

それができたこと… 私にとっては

最高に『いい話』だったのです。

  

『いい話』より『嬉しい話』かも!  

  

  

現状の医薬品業界の流れをみれば

この様な決断を迫られることが

遅かれ早かれやって来ます。

  

その時にどう決断できるか?

人材としての真価が問われる時

だと私は思っています。

  

  

それでは、また。

  

  

  

西村 卓

(S-POWER HRコンサル 代表)

作成者: 西村 卓

大学院修了後、MRとして内資製薬企業に入社。  新人MRから都内の大学担当となり、2大学を担当した後に外資製薬企業に転職。   転職後も都内の大学及び大病院を担当し、東大病院は9年間担当。 14年間のMR期間を経てラインマネージャーに昇格し、3地域で計11年の所長職を経験。 所長職の途中、1年間、本社営業戦略部門での業務経験あり。  これまでの経験を活かし、人材育成・開発・紹介を行います。

2件のコメント

  1. 他の人のうれしい話も、自分をうれしく出来ます。
    継続は力なり。1年以上も継続していることに感服致しました。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です